VSCodeで動作するLaTeX環境の構築

初めに

今回は卒業研究の論文執筆で用いるLaTeXの環境構築を行いました。また、VSCode上で手軽に操作できるようにしました。
これに対して行った具体的な手順をまとめます。

概要

  • 必要なソフトウェアやサービス
  • リポジトリのクローンとDocker Imageの起動
  • 文書作成と表示

必要なソフトウェアやサービス

まず初めに、環境構築するにあたり以下のソフトウェアやサービスを用意しました。

  • VSCode
  • GitHubアカウント
  • Docker(WSL上でインストール)

次に、以下のコマンドを用いて今回使用するDocker Imageをローカルにpullしました。

$ docker pull ghcr.io/being24/latex-docker:latest

続いて、VSCode拡張機能より以下の画像のものをインストールしました。
また、この時にインストールする環境はUbuntuと接続したリモート環境で行いました。

リモート環境の構築は以下の記事より行っています。
nissin-geppox.hatenablog.com

リポジトリのクローンとDocker Imageの起動

次に、今回使用させてもらう以下のリポジトリをローカルにクローンしました。
GitHub - being24/latex-template-ja: できるだけ簡単にLaTeX環境を構築できるようにするテンプレート

続いて、以下のコマンドよりDockerとDocker Imageを起動しました。

$ sudo service docker start
$ docker run -it ghcr.io/being24/latex-docker

また、DockerやDocker Imageの詳しい内容は以下の記事にまとめています。
nissin-geppox.hatenablog.com

文書作成と表示

続いて、リポジトリからクローンしたものに含まれているmain.texファイルを以下のように変更しました。

\documentclass{classes/resume}

\title{
	\gt{LaTeX 環境の構築}\\
}

\author{
	\gt{○○大学 ××学部 △△学科}\\
	\gt{羅手 太郎}
}

\date{}

\begin{document}
\maketitle

\end{document}

次に、上記で作成したmain.texをビルドしました。
ビルドにはインストールした拡張機能を使用します。
以下の画像は拡張機能のコマンド画面です。
この画面の緑の三角マークをクリックすることによりビルドを行うことができます。

ビルドの実行が完了するとディレクトリ内にpdfファイルが生成されます。
上の画像の"View in web browser"よりブラウザ上で完成した文書を確認することができます。

以下の画像は"View in web browser"を用いてブラウザで表示したときの様子です。

上の画像より、正常にビルドが完了し、ブラウザ上で閲覧できることを確認することができました。